フィクションと魔法

前述のように、魔法は物語において極めて魅力的な主題あるいは小道具である。このため、娯楽作品における魔法は、全くの架空でありながら多くの人々の思索と知恵が積み重ねられている。

しかしながら、一部の作品では理屈に合わない御都合主義的な展開について「魔法だから」という説明が安易に使われることもある。

ゲームの影響

ゲーム、特にロールプレイングゲームでは、一度に多数の敵にダメージを与えたり、回復や防御などで味方を有利にするなど、単調になりがちな戦闘を面白くする一要素である。また、ファンタジーを題材として魔法を主要なテーマの一つとして扱うものが多い。こうしたゲーム中の魔法は、伝統的な魔術に取材することもあるが、異世界を舞台にするものが多いこともあり、作品ごとに独自の定義や分類が行われる。ゲーム人気の高まりとともに、魔法のイメージに対してゲームが与える影響も強くなっている。

フィクション中における体系化の是非

フィクションの創作にあたっては、作中の魔法の動作原理を定義付け、体系化することは、想像上の不可思議な力である魔法の神秘性を損なうものと考える者もいる。それとは逆に、魔法の原理を定義することは、作品のリアリティと独自性を生み出す重要な要素であるという考えもある。

前者はエブリデイ・マジック的な作品に、後者はロールプレイングゲームやアクション性の強い作品などによく見られる。前者は「不思議」を不思議であるがままに受け入れるテーマから、後者はゲームとして運用していく際の必要性や、魔法の描写や作中世界の奥行きを増すためと考えられる。

娯楽作品での魔法の動作原理は様々であるが、作中では以下のような動作原理がよく用いられている。

魔法の道具

フィクションの世界において、魔法は人がその場で使うほかに、魔法の力を持つ道具(アイテム)という形でも登場する。大きく分けると、魔法を使う者を補助する道具(魔法の杖や帽子、あるいは箒など)と、本来の役割とは別に魔法がかけられているものがある。

前者については、魔法少女アニメでよく用いられる魔法のステッキ(杖)やコンパクトなど、後者の例としては、白雪姫や雪の女王に登場する魔法の鏡などがある。